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概要

NNA_kanpasar_vol.25

KANPASAR 5未踏の地、思った以上に潜在市場売れ筋は「Mio M3」(店頭価格1,500ドル)。使いやすさ重視のスクーター型モデルで日常の足として利用される。「客層は若年層がかなり多い。インドネシアの流行をフォローする傾向がある。若者の購買力が付くのにしたがって、今後はファッション性やパワーを重視した150ccクラスのスポーツモデルが拡大する見込み。無登録車両や違法改造に対して政府が取り締まりを強化しており、合法に運営するショップの利用につながると期待している」(ヤマハ発動機 海外市場開拓事業部 小野智子主事)6月の開業当日は大勢が詰めかけた(麦の穂提供)ディリ市では日中、車列が途切れることなく活発に往来する。自動車とバイクのいずれも9割は日本製。自動車はトヨタ、ホンダ、日産、三菱、マツダ。バイクならヤマハ、ホンダ、カワサキと、さながら日本製品の見本市のよう名称開始時期概要ゼンショーホールディングス※ 2007年 4月現地産のコーヒーをドリップバッグ加工し、日本のすき家で販売。生産者組合からのコーヒー豆の直輸入にも取り組むヤマハ発動機12年12月現地特約店を立て、バイク販売を本格的に開始。2000年代から国際援助による船外機の供与、技術講習、ODAやNPO経由の発電機・バイクの販売は行ってきた大塚製薬15年 7月インドネシアのグループ会社、P.T.アメルタインダ大塚の工場で製造したポカリスエットを現地の流通代理店を通じて販売麦の穂16年 6月地場の外食企業とFC契約。中長期で5店ほどの開店を目指すNNA調べ ※ゼンショーはフェアトレード事業―日系企業のチャンスは?車・バイクを除くとまだ存在感が薄く、もう少し来てほしい。ニッチな市場だけに参入する余地は大きい。インドネシア、豪州北部などを含め、市場を地域として一体的に捉える視点が重要。この国はASEAN加盟を目指しており、将来的に地域統合的な話も現実味を帯びてくるだろう。東ティモールで展開する主な日系企業東ティモールの進出魅力度日系企業の進出は極めて少ないが、日本製品は販売されているのを見かける。魅力は何といっても参入余地の大きさ。FCや代理店契約など身軽な形で行える業態が向いているだろう。(NNA カンパサール編集部 岡下貴寛)評価:Aバイク市場リードするYAMAHAヤマハ発動機は独立期の2002年頃から政府・NPOの援助に協力する形で製品や技術の提供を行い、市場の把握に務めた。12年末、現地でヤマハ製品を専門に扱う特約店イースタン・スター・モーターズ(ESM)を通じ、本格的に販売を開始。今年6月にはESMが販売のみならず、整備や部品交換にも対応する新ショップを開業した。近隣に、こうしたアフターサービスを行える設備の整った店舗はほとんど見られない。一歩も二歩も洗練された店舗と接客でバイク市場をリードする。日系企業②東ティモールは非資源分野の輸出品の99%をコーヒーが占める。外食大手のゼンショーホールディングスは、コーヒーのフェアトレード事業を推進する。生産者からコーヒー豆を買い上げ「すき家」などで販売。生産者には社会開発資金を含めた形で対価を支払う。2007年に東ティモールで開始したフェアトレードは現在、世界18カ国にまで拡大している。「れっきとしたビジネス。良質な品物をリーズナブルに調達することができる」(フェアトレード部池田俊幸マネジャー)同社は途上国に対しては外食事業の進出よりもフェアトレードを優先する方針だ。今後も世界全域を対象に拡大していくという。ゼンショーのフェアトレード日系企業③ここを見るべし!視察ポイント? インドネシア人と国民性の違いは?インドネシアの一地方という感じで、似ている。インドネシア語を話す人も多い。基本的には人なつっこく、朗らか。インドネシアに対するマイナスのイメージは意外なほどない。争うよりは近隣諸国の一つとして連携していこうというスタンス。インドネシアの交番システムを学ぶなど良い部分は積極的に取り入れている。(談:国際協力機構 東南アジア・大洋州部 相川明子 主任調査役)日本のすき家店内で販売する東ティモール産コーヒー豆東ティモール唯一の近代的なショッピングモール「ティモールプラザ」。スーパーマーケットやホームセンター、フードコートなど大型の核店舗をはじめ総勢100を超えるショップが出店する。1~2階が商業施設、3階以上はオフィスやホテルで構成される複合施設でもある。ここしかない、国内唯一のモールティモールプラザディリ市の中心部にある電器街「コルメラ」。東ティモールのいわば秋葉原のようなエリアだ。東西南北300メートルほどの大通り沿いに家電販売店、中古店、携帯電話ショップなどが立ち並ぶ。屋外でスマホを並べる露天商の姿もちらほら見られる。コルメラ東ティモールの秋葉原意外とハイレベルなコンビニ「ディリ市内で唯一のコンビニエンスストア」(石井裕・在東ティモール日本国大使館一等書記官)という「メトロ」。市内の他の個人商店と比べると、 隔世の感がある。日本のコンビニと比べても遜色ない品ぞろえ、商品の前出しなど陳列の基本も徹底されている。同名のドイツ大手小売業とは関係ない。メトロ