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概要

NNA_kanpasar_vol.25

20 KANPASARスリランカには女性誌がないという。若い女性向けの週刊新聞があり、それをみな買って参考にしているそうだ。また、みんなスマートフォンを持っていた。フェイスブックでの友達の数は平均で150 人くらいではないかとのこと日本に親近感スリランカ人にとって海外渡航は一般的ではない。富裕層は海外へでていくが、庶民にとってはそう簡単ではない。スリランカは人口の7 割を仏教徒が占める。日本のイメージをきくと、仏教国ということで親しみがあるという。「お寺やディズニーランドへ行きたい」とギヘイシャさん。また家電や自動車、ハイテクの印象も持っていた。お隣のインドについても好印象だ。仏教発祥の国であることから親近感が湧くそうだ。文化も似ているという。また、映画やテレビドラマの影響で、インドのファッションやコスメにも興味がある。イノカさんはタイへたまにコスメを買いに行くという。米国やフランスについては、DVDで見る限りだが、「憧れがあり好き」とナヨミさん。観光の魅力あふれるスリランカスリランカは見どころがいっぱいだ。食やスパイスが豊富で、質の高い宝石も数多く採掘され、世界遺産はあちこちにある。ジャングルクルーズもできれば、ホエールウォッチングでは絶滅危惧種のシロナガスクジラに出会えるという。またアマンリゾートが影響を受けたというジェフリー・バワの建築も数多く見ることができる。サーファーには、「いい波がくる」と好評だ。なにより、疲れたカラダを癒してくれる本格的アーユルヴェーダが破格で受けられるのは、女性だけではなく都会で暮らす人々にとってこの上ない魅力だろう。アーユルヴェーダを売りにした宿泊施設「アーユピヤサ」は、空港から車で約3時間。文化三角地帯(歴代王朝を築いた3地点を直線で結んだエリア。遺跡が多く巡礼の地でもある)の密林にひっそりとたたずむ。日本人とスリランカ人の共同経営で、日本語が話せるスリランカ人スタッフが常駐。医療施設の認定もされている。敷地面積は東京ドームほどあるが、「いっぱいな感じにしたくない」という理由から、客は1日最高12人しかとらないそうだ。古都キャンディよりコロンボに次ぐ第2 の都市、キャンディは、かつてのキャンディ王国の首都だった街。緑豊かなシンハラ王朝最後の古都として200年前まで栄えていた。現在は、世界遺産でもある仏歯寺(ダラダー・マーリガーワ寺院。ブッダの犬歯が納められているとされる)を訪れる人々で賑わいをみせている。植民地時代のコロニアル建築が残る町並みにたたずむとノスタルジックな気分になる。そんな街で出会ったスリランカレディーにインタビューした。イノカさん(左上)と、ギヘイシャさん(右上)は、結婚式の写真撮影、コンピューターや携帯電話の販売、印刷などを手掛ける会社(社員200人)に勤めている。撮影をお願いすると、「恥ずかしいからダメ」と最初は断られた。説得してようやくパチリ。何度か撮っているうちに慣れてきたのか、最後は素敵な笑顔を見せてくれた。週末にモデルをしているナヨミさん(中央)も取材に応じてくれた。素顔がきれいなので、秘訣をきくと、3人とも普段メイクはしないという。スキンケアは、洗顔してクリームをぬって終わり。メイクは結婚式やイベントのときにパウダーをつけて目元とリップだけといたってシンプル。アクセサリーはピアスをするくらい。たまにネイルサロンへ行くそうだが、さほど、美容にお金を使わないのが、スリランカ流のようだ。洋服は街の洋服屋さんで買うという。一回の買い物金額は大体5,000ルピー(約3,500円)。「スリアニ」というブランドが女子に人気のようで、キャンディの街のあちこちで看板を見かけた。イノカさんは、肌の色に合わせて紫色が好きなのだそう。デニムも好きという。休日の過ごし方は、「友達の間でバトミントンが流行っている」とギヘイシャさん。イノカさんは「ランニングをする」と答えた。結婚について聞くと、「24 ~ 26 歳でしたい」(ギヘイシャさん、ナヨミさん )。「子供はできれば2人ほしい」と3人とも口を揃えた。ナヨミさん、20 歳未婚。平日は幼稚園の先生。キャンディから2 時間半離れた遠い町に勤めている。けれど、土日はモデルに転身する。この日はイベントの後だったので、ばっちりメイクでポーズを決めてくれた。趣味はダンス普段のすっぴんのナヨミさんいままで様々なアジア女子をみてきたが、スリランカ女子はとてもシャイでピュア。仲良くなると人懐っこい。普段はお化粧もほとんどしないし、カメラに向かって笑うのも恥ずかしい。フェイスブックは始めたばかりで、日本に帰ってからも頻繁に連絡をくれる。モデルをしているというナヨミさんは、カメラには慣れていたけれど、普段はノーメイクだ。ずっとこのままでいて欲しいけれど、観光客が増えて海外の情報が行き来するようになると、彼女たちも変わってしまうのだろうか。「アーユピアサ」では、美人ドクターが体質を診断した後、薬草やハーブを使い治療を行う。写真は、温めたオイルを額にゆっくり垂らすトリートメント「シロダーラ」SPOT吹き抜けの道場でヨガも体験できるオシャレの情報女性生活アナリスト、女の欲望ラボ代表。博報堂(コピーライター→生活者研究)を経て、2009年独立。日本やアジア女性の生態をメール文通法という独自手法を用いて研究する。カンパサールでは、今を輝くアジアの女子のリアルなライフ&ファッションに迫る企画を連載中。山本貴代(やまもとたかよ)取材協力:PINKhttp://www.loveandtravel.co.jp電話:03-6434-1426インドの南東に位置する島国、スリランカ。壮大な自然や遺跡に恵まれたこの国の女性はどんな暮らしをしているのだろう。今を輝くアジアの女子のライフ&ファッションを追う女性生活アナリスト、山本貴代さんに現地をリポートしてもらった。スリランカ女子はシャイな素肌レディーギヘイシャさん、20 歳未婚。イノカさんと同じ会社の秘書として勤め始めてまだ1週間。FB は始めたばかりで友達は5 人(同)イノカさん、30 歳未婚。経理として採用されて4 カ月目。フェイスブック(FB)の友達は100人( いずれも6 月時点)コロンボスリ・ジャヤワルダナプラ・コッテキャンディアヌラーダプラポロンナルワ文化三角地帯インド?文化三角地帯はアヌラーダプラ、ポロンナルワ、キャンディを結ぶエリア