ブックタイトルNNA_kanpasar_vol.24
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NNA_kanpasar_vol.24
18 KANPASARおしゃれへのこだわりは「いいものを安く!」執筆 女性生活アナリスト 山本貴代山本貴代の亜女子オシャレ事情山本貴代(やまもとたかよ)女性生活アナリスト、女の欲望ラボ代表。博報堂(コピーライター→生活者研究)を経て、2009年独立。日本やアジア女性の生態をメール文通法という独自手法を用いて研究する。現在、博報堂と共同で「亜女子会議」を企画運営中。※筆者が編成する、アジア10都市・約50人からなる情報感度の高い女子集団http://ajoshi-kaigi.jp/マニラ亜女子・ネリサさんフィリピンと日本の架け橋になりたいマニラなでしこ名前ネリサ・マリ・フェルナンデス(23歳、独身)ネリサのリサは微笑みの意で、ニックネームはネリ職業フリーランスのグラフィックアーティスト(ロゴやパッケージデザイン、ポスターなどの制作)、日本語通訳(簡単な取材などの同行通訳、メールのやり取りの翻訳など)月収非公表1カ月の交際費は、2,000ペソ(約4,600円)ぐらい。1カ月の美容費は髪のカットで1回450ペソ世帯メトロマニラの中で最も大きいケソン市に、母と父、姉の家族(姉、夫、子供)、日本の大学からの留学生2人、お手伝いさんの計10人で住む亜女子File #41ペソ=2.31円(2016年6月7日時点)取材協力・川辺祐香ネリサさんがデザインした菓子のパッケージ。将来の夢は「個展を開けるようなイラストレーターになること」「空港までお迎えに行きます。危ないので地味な格好でいらしてください」。市内から1時間40分かけて迎えに来てくれたネリサさん。写真で見ていた通り笑顔がかわいらしいお嬢さんだ。マニラっ子は「自撮り大好き、自分大好き」と聞くが、彼女はナチュラルそのもの。亜女子特有の「写真と実物が違う」といった、いわゆる「盛り」はない。父親の仕事の関係で、日本で生まれて中学1年まで名古屋で育った。住んで良かったのは、カラダに日本の道徳やマナーが染みついたことだという。「フィリピンには、日本のような道徳教育がもっと必要だと思う」。マニラなでしこと呼ぶべきか。お嫁さんにしたい、さりげない気遣いができる女性だ。マニラは噂に聞いていた通りの大渋滞。肌感覚で言えばジャカルタ以上に車があふれていた。電車はいつ来るか分からないし車両も少ないので、乗るのに最悪2時間は待つらしい。駅にはオシャレなカフェもWi-Fi スポットもない。電車が来るまで、ひたすらぼーっと並ぶのだ。「時刻表がないのはどうかと思うけれど、日本もそれくらいのんびりしてもいいのではないかと思うこともある」とネリサさん。不便もあるけど、南の島ならではのあくせくしない時間感覚が大好きなのだそう。付き合って3年の日本人の彼がいるので年に1度は日本を訪れる。日本の印象を聞くと、「優しくて相手への思いやりが強い国。だからこそ、周りを気にしすぎて自分を出せず、少し息苦しくなってしまうんじゃないかなと思うことがあります」。日本が大好きと言いながら、なかなかクールな洞察だ。目標は、自分のできること、やりたいことを通してフィリピンと日本の架け橋になること。一見おとなしい印象を受けるが、思考や作品からは、内に秘めた情熱を感じた。解説「今は髪の毛の後ろに留めるかわいいバレッタと帽子が欲しいです。でもフィリピンではあまり帽子をかぶる人がいなくて浮いてしまうので、勇気がいります」マニラ亜女子はナチュラルで気遣い上手今を輝くアジアの女子こと「亜女子」。中でも情報感度が高い「女の欲望ラボアジア」※のメンバーたちのリアルなライフスタイル&ファッションに迫ります。4回目は、熱帯海洋性気候、多民族国家フィリピンに暮らすマニラ亜女子をご紹介します。基本的に着やすい服が好きブレスレット右手の貝殻のブレスレットは友達の手作りピアス折り鶴のピアスはフィリピンのクラフトフェアで購入。セットで150ペソピアス入れチョコレートの箱を改良して作ったカメラ「写真を撮るのが大好きでチェキをよく持ち歩きます」ネリサさんの手描きイラスト。フィリピン人はマレー系、中華系、スペイン系に分かれる。ネリサさんなど中華系はヘアスタイルで言えば「ロングがあまりいないイメージ」「ピアスは、ローカルのアクセサリー屋さんでよく買います。ディビソリアという激安市場がマニラにあり、そこで安くてかわいい掘り出し物を探します」ネリサさんと同じく亜女子メンバーでミンダナオ島出身のメイシーさん(左)はスペイン系だおしゃれの情報ソースは「テレビやインスタグラムなどでフォローしているファッションブロガーから」(ネリサさん)