ブックタイトルNNA_kanpasar_vol.23
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NNA_kanpasar_vol.23
18 KANPASAR執筆 女性生活アナリスト 山本貴代山本貴代の亜女子オシャレ事情山本貴代(やまもとたかよ)女性生活アナリスト、女の欲望ラボ代表。博報堂(コピーライター→生活者研究)を経て、2009年独立。日本やアジア女性の生態をメール文通法という独自手法を用いて研究する。現在、博報堂と恊働で「亜女子会議」を企画運営中。※筆者が編成する、アジア9都市・約50人からなる情報感度の高い女子集団http://ajoshi-kaigi.jp/ソウル亜女子・徐 美智(ソ ミジ)さん自分自身も作品誰より個性的にいきたい美色の使い手名前徐 美智(33歳、独身)2006年に突然思い立ち、単身で来日。現在は1年の3分の2を日本で過ごす職業美術家、イラストレーターテーマはハッピー。色鮮やかで幸福なエネルギーあふれる作品で、見る人を幸せにしたい月収非公表。作品販売、ワークショップ、デザイン依頼などが収入源交際費は1カ月20万~ 30万ウォン(約1万8,000 ~ 2万7,000円)美容費・衣料費はともに20万~30万ウォンヘアカット1回4万ウォンぐらい世帯ソウルでは両親と実家暮らし、東京では一人暮らしの二重生活を送る。東京では緑が多い西東京市にアトリエを構えている亜女子File #31,000ウォン=90.85円(2016年3月1日時点)取材協力・川辺佑香ハッピーをモチーフに、絵や小物、髪飾りまで何でも製作する。道路や広場に本物の花で巨大な絵を描くイタリア発祥のアート「インフィオラータ」のデザインやアートディレクションも手がけるミジさんのウェブサイト「Miz World」(日本語・韓国語)http://www.miz-world.com/カチューシャ、ネックレス、ブローチ。アーティストだけに自作したものも多い「服を買う時はキャンパスだと思って色と形だけ見て買います。キャラクター柄は嫌いで、他人の考えたキャラクターは許せない。人がいると集中できないから買い物はひとりで行きます。長い時間かけるのも嫌い、女の子同士で行くなんて考えられない」好きなブランドは、ヴィヴィアン・ウエストウッド。「宇宙が好きだし、色も鮮やかで自分の絵に合うから」(ミジさん)アレンジで世界観をつくる大雪の日、西東京市のミジさんを訪ねた。雪景色からアトリエに一歩入ると、色のおもちゃ箱をひっくりかえしたようなポップ&ハッピーの別世界が広がっていた。 12年前に日本を初めて旅したミジさん。見るもの全てにカルチャーショックを受けて「カワイイ文化」のとりこになった。日本のドラマを見るなどして、流ちょうな日本語を身につけた。渡日したのは23歳。2年間だけという両親との約束だったが、日本にどっぷりはまり日韓を行ったり来たりの生活だ。渡日直後はソウルで学んだウェブデザインのバイトをしていたが、現在は独学で始めたアクリルアートの作品をイベントやウェブで発表するなど、美術家として活動している。2012年、世界を一周する青年の船「ピースボート」に乗船し、3カ月で約15カ国を巡る中でさまざまなインスピレーションを受けた。「同じ地球上なのに国によって太陽、空気、色が全て違って見えた」という。一般に韓国女性は美意識が高く、美容と健康にお金をかける。外見を磨くことが「自分の財産」になるという考えだ。若い女性は特にスキンケアを気にして毎晩の顔パックを欠かさず、エステ感覚で皮膚科へ行く人も多い。今はオーガニックがブームらしい。「目立つのが大好き。自分のことも作品の一つだと思っている」と話す。とにかく派手な色が大好きで、クールなストリートファッションのソウル女子とは一味違う。まわりの友人たちは皆結婚しているというけれども、彼女はもう少し自分を楽しんでいそうだ。解説ソウルにあるセレクトショップのアランドで購入。1万5,000 ~ 2万ウォンぐらい。服はソウルか原宿で買うことが多い。フォーエバー21やH&Mではシンプルなものを自分のオリジナルでアレンジするという意味で「キャンバスになる服」をたくさん買う。高いものよりも、安くてその時の気分にあった服を選ぶ「背が小さく子供っぽいので、視線が上がるようカチューシャとネックレスに気を使う。コンプレックスを自分の魅力に変えています」ブローチ材料をソウルの東大門総合市場で買って自作セーターソウルのH&Mで約4万ウォンネックレスバリ島で4 万7,000ルピア(400円)ほどスカート原宿キャットストリートで2,500円ぐらいベルト原宿で1,500円ぐらいカバン香港企業とコラボレーションしたオリジナルグッズ。値段は未定ソウル亜女子は好奇心旺盛な行動派今を輝くアジアの女子こと「亜女子」。中でも情報感度が高い「女の欲望ラボアジア」※のメンバーたちの、リアルなライフスタイル&ファッションに迫ります。3回目は、韓国と日本を往来するソウル亜女子をご紹介します。絵を描いているときが一番幸せ買い物は絶対ひとり派