ブックタイトルNNA_kanpasar_vol.21

概要

NNA_kanpasar_vol.21

アジアの消費市場を視る発行：株式会社エヌ・エヌ・エー〒105-7209東京都港区東新橋1丁目7番1号汐留メディアタワー9階TEL：+81-3-6218-4330FAX：+81-3-6218-4337特集マルコ・ポーロがアジアを旅した記録をつづっる倭国（わこく）に由来するそうだが、「わくわく」真心はしっかり込めて。た『東方見聞録』を知らない人はいないだろう。とは楽しさを期待させる絶妙な呼び名ではないか。アジアの訪日客は団体から個人へ、大都市から13世紀のイタリア商人だった彼の24年にわたる翻って今の日本。街は異国人であふれている。地方へとニーズが多様化しつつある。最近の例で経験や伝聞を口述筆記した紀行文で、日本を黄金土産物をどっさり買い込む「爆買い」がニュースは、北陸の古都・金沢を基点にアメリカンバイクのの国・ジパングとして紹介しているのは有名だ。で連日取り上げられ、訪日ブームに沸いている。名車ハーレーダビッドソンにまたがってツーリン金を大量に生産し、宮廷や民家もピカピカの黄金メードインジャパンの商品やサービスへの評価はグするツアーが人気を集めているそうだ。ありきに彩られたとても豊かな国とされている。値千金。訪日客の9割が再訪を希望しているといたりの旅を塗り替える想像力も必要だろう。また、マルコ・ポーロからさらに300～400年もう調査結果もある。旅人は新たな旅人を呼ぶ。「日本は素晴らしい」前の時代、中東のアラブ圏やペルシア圏で編まれだが、勝負はこれからが本番だ。ある専門家は電子の見聞録の一言が、あまねく世界を駆け巡る。た古い地理書にも日本が同じように登場する。中「春節の爆買いが注目されたが、まだ努力が必要」当代のマルコ・ポーロに見てもらおうではないか。国の東方の海上には黄金に富む島「ワクワク」がと指摘する。いかに訪日客のニーズをつかみ、サーまだ見ぬ者なら驚きと共に。また来し者には尽きあるというのだ。一説では、古代日本の別称であビスや品ぞろえを磨けるか。無論、おもてなしのぬ感動と共に。これが、われらの黄金の国だと。トップは語るP 16P 22Top Interviewクロスロード日本・アジアでの生活者に聞くContentsP 2マイ旅スタイル訪日客の個人旅行に密着（中国＆タイ）P 8P 10P 12P 14P 4アジア11カ国・地域一挙紹介これが海外旅行の常識＆定番P 6あの有名4大チェーン売れセンみやげ最前線インバウンド消費の現在地オールジャパンで「買い物旅行」大国へインバウンドのカギを握る地方観光のポテンシャルアジアのＶＩＰを呼ぶニセコの外資リゾート一目で分かるインバウンドカレンダー’15脱家電、サービスに新機軸アジアの代表企業を目指すP 18日本の技文房具ハイアールアジア代表取締役社長兼CEO伊藤嘉明P 21TREND ASIA20 KANPASARアジアで発見ロングセラーLONG SELLER【タイ】ヤードム（嗅ぎ薬）鼻詰まりから眠気覚ましまで効く万能薬日常的にポイシアンの嗅ぎ薬を使用するというタイ人女性の消費者は、｢ポイシアンは独特の優雅なアロマがある。その香りは刺激的ではなく、他のブランドよりも柔らかく優しい｣と絶賛するポイシアンはモダンな外装デザインも注目に値する。若者を意識した白地の容器に青やピンク、紫などの線が引かれたスタイリッシュなもので、6色存在する（中身は同一）。タイ人は東南アジアの中で、最も色にこだわる国民だと言われているタイにいると、人々が小さい棒状のものを鼻に差し込んでいる光景を目にする。彼らが持っているのが、ヤードム（嗅ぎ薬）だ。「ヤー」は薬、「ドム」は嗅ぐという意味で、その名の通りスティックの先端を鼻に付け、嗅いで使用する。主要成分はメンソール、カンフル（しょう脳、クスノキから採れる芳香のある結晶）、ユーカリ油で、主な効能に鼻詰まり、目まいの解消が挙げられる。タイ人の必携アイテムだ。あらゆるシーンで活躍平均的な使用頻度は1日2～3回。人混みの中など風通しが悪く、空気がよどんでむっとする場所にいる時、長時間パソコン前で作業して疲れた時などにひと嗅ぎすれば、気分爽快になれる。運転中の眠気覚まし、風邪などで呼吸器系のトラブルがある時にも効果てきめんだ。中にはヤードムにはまり、10分に1回吸うという超が付く愛好家もいるという。以前は働き盛りの中高年からお年寄りの間で人気の製品だったが、次第に若い層にも普及し、最近は10代の若者まで使うようになった。圧倒的シェアの「ポイシアン」現在、タイのヤードムの市場規模は10億バーツ（約34億円）ほどとされ、「ポイシアン」がそのトップブランドとして知られている。ポイシアンは、バンコク東部のバンナー地区に本社があるゴールド･ミンツ･プロダクツが1936年から製造販売し、約80年の間タイの人々に愛されてきた名品。タイのスーパーや薬局、コンビニなどで手軽に購入できる。ポイシアンとは中国語の八仙から作られた言葉で、8人の神という意味を持つ。同社は他にも、仏手柑（ぶしゅかんインド原産のかんきつ類の一種。果実の先が指のように分かれる）を使用したヤードムや、広範囲の患部に使う軟こうなども手がける。近年は国外でも、卸売りから小売りまでさまざまな物流ルートから手に入れることができるようになってきた。ベストセラーは2in1ポイシアンの中でも一番人気の製品はポイシアンマークⅡモデルだ。「一本で塗って嗅いで」という宣伝文句の通り、このヤードムは上下両側が使える2in1が特長。上側は嗅いで、下側からは中の薬液を出して直接塗ることができる。タイ人の健康意識の高まりを背景に、嗅ぎ薬市場は著しい成長を遂げている。手頃な価格で優れた効果をもつヤードムは、タイ人のなくてはならない健康アイテムとして、これからも根強い支持を獲得していくだろう。（文・シンチャイ・プラサーンスックラープ）製品DATA名称：ヤードム製造企業：ゴールド・ミンツ・プロダクツブランド：ポイシアン、PE-PEXなど店頭価格：ポイシアンのヤードム6個入り120バーツ（約400円）展開国：タイカンパサール（KANPASAR）2015年10月号（年4回発行）株式会社エヌ・エヌ・エーNNA JAPAN CO.,LTD.http://www.nna.jp/〒105-7209東京都港区東新橋1-7-1汐留メディアタワー9階電話：+81-3-6218-4330（代表）広告掲載のお問い合わせクロスメディア事業部広告担当電話：+81-3-6218-4332 E-mail：crossmedia@nna.asiaB A C K N U M B E R?2015年7月号暮らしに求める清潔感市場は日本化・欧米化「カンパサール」とは？KANPASAR（造）?カン＝看＝中国語で「見る」?パサール＝マレー語・インドネシア語で「市場」この2つの単語を組み合わせた造語です。中華圏・アセアンに根を張って、20年余にわたり経済情報を伝え続けてきたNNA。変貌著しいアジアのマーケットを現場からウオッチしていく、という思いを込めて名付けました。発行人編集人代表取締役社長岩瀬彰専務取締役編集局長三井信幸運営統括山田泰稔編集長中辻淳一記者岡下貴寛京正裕之中村正大西千代NNA各国・地域拠点東京水津京子八幡茜タイ韓国中国姜智慧杜健香港畠沢優子ミッシェル・ホーベトナム台湾大石秋太郎陳雪瑩マレーシア取材協力Green Create滝口智子運営井上山美広告早川明輝内藤史子大江雄也横溝文デザイン岡崎高之池原琢朗題字長嶺憲子表紙写真小故島弘善シンチャイ・プラサーンスックラープナッタウィカ・ゲーオガノックレ・ハン齋藤眞美大野草太インドネシアフィリピンインドミャンマーシンガポールラフマ・ウィジャヤンティ中村聡也ディビヤニ・マングリークヤダナ・トゥン金子桂子季刊2015年4月号KANPASAR The Daily NNA別冊第19号KDN PP 11802/03/2013(031453)アジアがやみつき訪日観光富裕層は地方で豪遊?2015年4月号アジアがやみつき訪日観光富裕層は地方で豪遊?2015年1月号一歩先行くアジアのSC日系はテナント出店加速ご意見、ご感想をお寄せください。www.kanpasar.com