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概要

NNA_kanpasar_vol.21

発行:株式会社エヌ・エヌ・エー〒105-7209東京都港区東新橋1丁目7番1号汐留メディアタワー9階TEL:+81-3-6218-4330FAX:+81-3-6218-4337アジアの消費市場を視る季刊2015年10月号KANPASAR The Daily NNA別冊第21号KDN PP 11802/03/2013(031453)特集アジアに根付くカフェ&ファストフードローカライズが鍵1990年代前半の中国・北京市。もう笑い話になるが、中国進出からさほど時間がたっていない米系ファストフード大手の店舗で結婚披露宴が行われたという記事が地元紙に載った。そのファストフードで初めてのデートをしたから、低予算で経済的に行えるから─などという今風の理由ではなく、高級感のある場所で思い出をつくりたい、幸せの真っただ中にいる2人はそんな意味のことを言っていた。確かに自分自身の経験に照らしても、当時の北京では、デートでファストフードに誘えばメンツは立ったものだ。それほどにファストフードは貴重な存在で数も少なかったのだが、今では百花繚乱(りょうらん)、誰もが利用するようになった。カフェもしかり。おしゃれな店が立ち並ぶ現在と異なり、当時は本格コーヒーを飲みたければ高級ホテルにでも行くしかなかった。思えば、一部の先進的地域を除き、アジア各国・地域でも似たような状況だったのではないか。もちろん、ずっと以前のことだが、日本でも。すでに成熟し、縮小傾向にある日本のファストフード市場に現在、米国勢の参入が続く。ある米社の幹部いわく「成熟、縮小するからこそ新しいブランドや、高付加価値商品が受ける可能性がある」。アジアのカフェ、ファストフード市場に根付く日本のブランドが少ない中、示唆的だ。例えば、コメを食べるアジアの消費者の好みに合わせてライスバーガーを開発する、おにぎらずをおしゃれなイメージで売り込む─。今回の特集で取り上げたモスバーガーなど日本のブランドのそんな取り組みも、現地にはない高付加価値商品や新しいブランドで勝負するということだろう。アジアの消費者にとってカフェやファストフードはもう身近な存在だ。どのブランドを好み、何を食べるのか。本特集が少しでも理解に役立てばと願う。Contents(インド&フィリピン&シンガポール)P2地私場のブ好ラきンなドP 4最旬ローカルショップP 6コメを食べるアジアP 8アジア13カ国・地域網羅トップチェーン図鑑P 12高速鉄道編ASEAN一覧工業団地&インフラMAPP 22トップは語るTop Interview時代はアジア発・アジア着圧倒的なナンバーワンへジェイティービー代表取締役社長髙橋広行P 16日本の技リアル脱出ゲームP 18新連載山本貴代の亜女子意外なオシャレ事情P 20アジアで発見ロングセラーヤードム(タイ)P 21TREND ASIA