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概要

NNA_kanpasar_vol.20

4 KANPASAR私も家も、きれいに磨く高級入浴用品を愛用し、家事代行を活用外出時は紙便座シートやウエットティッシュを持参ポンティップさんアジアの中でも衛生環境が向上しているタイ・バンコクで、金融機関に勤める女性3人に生活習慣を尋ねた。多忙ながらも、経済的にゆとりのある暮らしをしている女性たちの衛生観念や美容ケアに対する意識とは。タイ人マダム衛生座談会ポンティップ・テープパスさん58歳/家族:息子住居:戸建て、3ベッドルーム・3バスルームきれい好き指数★★★父が医師、母が看護師だったため、衛生教育・しつけを受けたことからきれい好きに入浴は平均3~5分も、ハーブシャンプーで頭皮ケアイサラポンさん─風呂やシャワーの習慣は?ポンティップ:シャワーは朝と夜の1日2回。平日は1回5分ほどで、髪を洗っても8分程度だと思います。週末はゴルフにヨガとアクティブに過ごしているので、ヘアトリートメントやボディスクラブでのケアが欠かせませんね。イサラポン:私も1日2回で、平日は3~5分で済ませています。チャニンヤ:私はもっと早くて2分ぐらい(笑)。でも、運動後や日差しを多く浴びた日は少し長くなります。─どんな入浴用品を使っていますか?ポンティップ:シャンプーは、日頃気になるフケを抑えてくれる「ジンクピリチオン」という成分が入っている製品を選んでいます。h&s(P&G)などがそう。せっけんは固形タイプのタブー(ダナ)、洗顔はアイリアル・プラス(タイのブランド)、ほかにボディスクラブ、ココナツオイル、エクストラ・バージン・オリーブ・オイルも使っています。オイルを3~4日に1回髪に塗るようになって、だいぶ抜け毛が減ったように感じますね。イサラポン:私は友人が薦めてくれたタイハーブ入りの自然派シャンプー、マルマ・サムンプライ(タイのブランド)で洗っています。弱りがちな髪にも優しいイサラポン・アルーンプラサートさん49歳/家族:父、母、妹住居:戸建て、3ベッドルーム・4バスルームきれい好き指数★★★床には物を置かず、食事では取り分け用スプーンを必ず使うなど、潔癖な一面を持つし、抜け毛予防や頭皮のデトックス、白髪を黒髪へ戻してくれる効果があるということなので。チャニンヤ:それは良さそう。私も白髪交じりで、ハリがなくなった髪を元気にしたくて、フォレス(ライオン)やプリゲイン(ジョンソン・エンド・ジョンソン)といった、育毛シャンプーを使っています。洗顔はシュウウエムラ。シャワージェルは、ブランドと香りの強さを重視して、マークス・アンド・スペンサー、ロクシタン、アーブ、ビクトリアズ・シークレットを選んでいます。掃除はメードに依頼、洗濯はランドリーを利用チャニンヤさん─家の掃除はどのようにしていますか?ポンティップ:床のモップがけからベッドメーキング、家具の掃除まで全部自分でやっています。イサラポン:そうなんですか。わが家は基本的にはメードが掃除をしてくれるので、自分ではしていないです。チャニンヤ:私も正直掃除があまり好きではないので、メードにお願いしています。ポンティップ:逆に私は掃除が大好き。ほうき、回転モップ(脱水器付き)、ブラシ、雑巾、ワックス、用途に応じた複数のスプレークリーナーとあらゆる道具を持っているほど(笑)。重点的に掃除しているのは、寝室、キッチン、バスルームあたりですね。チャニンヤ・サンソムパークさん50歳/家族:父、母住居:コンドミニアム、1ベッドルーム・1バスルームきれい好き指数★★☆きれいな状態はもちろん好きだが、実際は多少の汚れならそこまで気にならないタイプチャニンヤ:多少の汚れは気にならないけど、アレルギーを持っているので寝室、特にベッドには気を使っています。イサラポン:確かに普段自分がよくいる場所という意味で、キッチンや寝室はきれいにしておきたい。掃除はメードにお願いしているのだけれど。─次は洗濯のしかたについて教えてください。ポンティップ:服は洗濯機を使って毎日洗っていますね。イサラポン:同じく、ほぼ毎日洗濯機で。チャニンヤ:私は2人とは違って、ランドリーサービスを利用しています。衣類を送れば、洗濯とアイロン掛けを丁寧にしてくれるのでとても便利なんです。でも、下着類だけはちゃんと自分で手洗いしています(笑)ポンティップ:私が手洗いしているものは、シルク素材のデリケートな衣類。下着は洗濯ネットに入れて、洗濯機で傷まないよう気をつけています。イサラポン:私も下着類だけですね、手で洗っているのは。ポンティップ:洗剤は液体型のブリーズ(ユニリーバ)とアタック(花王)。両ブランドを交互に使っていますが、とても気に入っています。逆に粉末洗剤は洗い残しが気になる。チャニンヤ:私も液体派。エッセンス(ライオン)は、洗いあがりの香りが好き。イサラポン:やっぱり香りは大事ですよね。私は柔軟剤のダウニー(P&G)の香りかな。─蚊やハエなど害虫対策は?イサラポン:蚊の対策は必須なので、防虫網戸を設置したり、電気ハエたたきやレモングラス入った虫除けスプレーを使ったり。飼っている犬が、たまに害虫を見つけて知らせてくれるなんてこともあります(笑)ポンティップ:網戸で蚊の侵入を防ぐのは、一般的ですね。チャニンヤ:私の住んでいるコンドミニアムでは、定期的に害虫の駆除や予防をしてくれていて、問題を感じたことはないです。それに部屋が10階と高階層だからかもしれません。─タイの公衆トイレなど衛生環境についてはどう思いますか?ポンティップ:以前に比べると大きく改善されていて、タイの公衆トイレは他の東南アジアの国に比べて良い方ではないでしょうか。民間でも、ガソリンスタンドではリフトトイレ※を設置するなど各社がサービスを競っていて、顧客獲得の重要なポイントになっているようです。イサラポン:私も日本や韓国には及ばなくても、決して悪くはないと思います。チャニンヤ:衛生関連企業の競争が激しくなったことは大きいでしょうね。ポンティップ:でも公衆トイレを見ると、赤ちゃん用の洗面台やおむつ替えベッド、高齢者や身体の不自由な人向けに手すりが付いた設備などが、まだ少ないかな。イサラポン:便座を洗浄できる消毒液が入ったディスペンサーもほしいですね。チャニンヤ:私はもっと清潔感や香りを重視した公衆トイレになることを望みます。ポンティップ:そうね。だから外出時の持ち物として、ウエットティッシュ、トイレットペーパー、使い捨て便座シートを車に積んでいます。イサラポン:私もです。ウエットティッシュやハンドクリームを常備しています。チャニンヤ:ウエットティッシュは欠かせないですね。大きいサイズを職場のデスクの上に、小さいものをかばんに入れています。お尻ふきは使い勝手が良いので、ピジョンのものを代用しています。※便座が自動で昇降し、足の不自由な人を補助する器具取材者(タイ人)の視点タイでは1日に複数回シャワーを浴びるのは普通で、女性は全般的に美容に気を遣っている。3人は、入浴だけでなく洗濯など衛生面への意識が高く、こだわりを持っていると感じた。金融機関に長年勤務している3人は上位中間層から富裕層に位置しており、彼女たちの生活ぶりもうかがえた。