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概要

NNA_kanpasar_vol.20

アジアの消費市場を視る発行:株式会社エヌ・エヌ・エー〒105-7209東京都港区東新橋1丁目7番1号汐留メディアタワー9階TEL:+81-3-6218-4330FAX:+81-3-6218-4337特集マルコ・ポーロがアジアを旅した記録をつづっる倭国(わこく)に由来するそうだが、「わくわく」真心はしっかり込めて。た『東方見聞録』を知らない人はいないだろう。とは楽しさを期待させる絶妙な呼び名ではないか。アジアの訪日客は団体から個人へ、大都市から13世紀のイタリア商人だった彼の24年にわたる翻って今の日本。街は異国人であふれている。地方へとニーズが多様化しつつある。最近の例で経験や伝聞を口述筆記した紀行文で、日本を黄金土産物をどっさり買い込む「爆買い」がニュースは、北陸の古都・金沢を基点にアメリカンバイクのの国・ジパングとして紹介しているのは有名だ。で連日取り上げられ、訪日ブームに沸いている。名車ハーレーダビッドソンにまたがってツーリン金を大量に生産し、宮廷や民家もピカピカの黄金メードインジャパンの商品やサービスへの評価はグするツアーが人気を集めているそうだ。ありきに彩られたとても豊かな国とされている。値千金。訪日客の9割が再訪を希望しているといたりの旅を塗り替える想像力も必要だろう。また、マルコ・ポーロからさらに300~400年もう調査結果もある。旅人は新たな旅人を呼ぶ。「日本は素晴らしい」前の時代、中東のアラブ圏やペルシア圏で編まれだが、勝負はこれからが本番だ。ある専門家は電子の見聞録の一言が、あまねく世界を駆け巡る。た古い地理書にも日本が同じように登場する。中「春節の爆買いが注目されたが、まだ努力が必要」当代のマルコ・ポーロに見てもらおうではないか。国の東方の海上には黄金に富む島「ワクワク」がと指摘する。いかに訪日客のニーズをつかみ、サーまだ見ぬ者なら驚きと共に。また来し者には尽きあるというのだ。一説では、古代日本の別称であビスや品ぞろえを磨けるか。無論、おもてなしのぬ感動と共に。これが、われらの黄金の国だと。トップは語るP 16P 22Top Interviewクロスロード日本・アジアでの生活者に聞くContentsP 2マイ旅スタイル訪日客の個人旅行に密着(中国&タイ)P 8P 10P 12P 14P 4アジア11カ国・地域一挙紹介これが海外旅行の常識&定番P 6あの有名4大チェーン売れセンみやげ最前線インバウンド消費の現在地オールジャパンで「買い物旅行」大国へインバウンドのカギを握る地方観光のポテンシャルアジアのVIPを呼ぶニセコの外資リゾート一目で分かるインバウンドカレンダー’15脱家電、サービスに新機軸アジアの代表企業を目指すP 18日本の技文房具ハイアールアジア代表取締役社長兼CEO伊藤嘉明P 21TREND ASIA20 KANPASARアジアで発見ロングセラーLONG SELLER【フィリピン】バナナケチャップ戦中に生まれた調味料のスタンダードスーパーに並ぶ「UFC」ブランドのバナナケチャップ。販売元のニュートリアジアは、フィリピンの実業家カンポス一族が経営している。子会社のデルモンテ・フィリピンを通じ、数万ヘクタールのバナナやパイナップル農園を運営。米デルモンテ・フーズの食品部門を買収したフィリピンの食品・飲料大手デルモンテ・パシフィックにも出資している大手ファストフード「ジョリビー」では、ディップソースとして、バナナケチャップを提供。国民的な調味料は米国をはじめ、海外にいる出稼ぎフィリピン人コミュニティー向けにも、輸出されている。ブランドによってはスパイシー味もあり、食生活に欠かせないフィリピンでケチャップというと、バナナを原料にした「バナナケチャップ」を指す。かつての米国統治の影響が色濃く残るこの国では、甘いもの好き、洋食好きの国民の嗜好(しこう)とも合って、自然と定着した調味料だ。価格はトマトケチャップの半額バナナケチャップの誕生は、第二次世界大戦時にトマトケチャップが入手困難となる中、フィリピンではトマトより多くとれるバナナを代用したことが始まりとされる。1950年代には製品として、量産化されたようだ。見た目はトマトケチャップと同じく真っ赤で味も近いが、とても甘い。原材料は、バナナのほか、酢、砂糖、水などだが、トマトは使われていない。合成着色料・甘味料を加えて、“トマトケチャップ風”にしているのだ。「なぜ赤くしたのかが分からない」「バナナの味がしない」と言いつつも、「トマトケチャップよりも甘くておいしい」と、フィリピン人は愛用する。フライドチキン、フライドポテト、ピザなど何にでもかける。安さも人気の理由だ。例えば、ケチャップ業界最大手ニュートリアジアの「UFC」ブランドは320グラム入りで20ペソ(約55円)。同社傘下のデルモンテのトマトケチャップは35ペソと、価格差は大きい。ブランド別では、UFCがベストセラーとされ、このほか「ジュフラン」、「パパ」などがある。いずれも90年代以降の企業買収により巨大化したニュートリアジアが販売している。外食産業も味付けの手本に現地の人に聞くと、家庭にバナナケチャップを常備している人が多い。一方、トマトケチャップは自宅でスパゲティを作る時に、バナナケチャップと混ぜて使う程度で、買い置きをしていない人がほとんどだという。「バナナケチャップは、フィリピン人にとって味のスタンダード」。ある外資系外食企業の関係者は言い切る。この会社では、フィリピン料理を開発する時は、国民的なファストフードチェーン「ジョリビー」のメニューのような、バナナケチャップで味付けられた甘さを念頭にレシピを考えている。一方でフィリピンの所得水準の向上とともに、健康的で本格的なものが良いという人も増えている。「所得が上がれば、甘さから本物へと嗜好は変化する」と前述の関係者は語る。それでも、懐に優しく甘いバナナチャップは、人口が1億人を超え、増え続けるフィリピン人の庶民の味として、これからも親しまれていくだろう。製品DATA名称製造企業ブランド店頭価格展開国:バナナケチャップ:ニュートリアジア:UFC、ジュフラン、パパなど:320gの瓶詰めで20ペソ(UFC)など:米国、中東諸国など(フィリピン人コミュニティー向け)カンパサール(KANPASAR)2015年7月号(年4回発行)?10月号予告特集テーマ「カフェ&ファストフード」株式会社エヌ・エヌ・エーNNA JAPAN CO.,LTD.http://www.nna.jp/〒105-7209東京都港区東新橋1-7-1汐留メディアタワー9階電話:+81-3-6218-4330(代表)広告掲載のお問い合わせクロスメディア事業部広告担当電話:+81-3-6218-4332 E-mail:crossmedia@nna.asiaB A C K N U M B E R季刊2015年4月号KANPASAR The Daily NNA別冊第19号KDN PP 11802/03/2013(031453)アジアがやみつき訪日観光富裕層は地方で豪遊?2015年4月号アジアがやみつき訪日観光富裕層は地方で豪遊「カンパサール」とは?KANPASAR(造)?カン=看=中国語で「見る」?パサール=マレー語・インドネシア語で「市場」この2つの単語を組み合わせた造語です。中華圏・アセアンに根を張って、20年余にわたり経済情報を伝え続けてきたNNA。変貌著しいアジアのマーケットを現場からウオッチしていく、という思いを込めて名付けました。発行人編集人代表取締役社長岩瀬彰専務取締役編集局長三井信幸運営統括山田泰稔編集長中辻淳一記者岡下貴寛京正裕之NNA各国・地域拠点韓国香港フィリピン新井沙綾香田村まどかシンガポールマレーシア金子桂子降旗愛子遠藤堂太成岡薫子タイシンチャイ・プラサーンスックラープ取材協力Green Create滝口智子佐渡多真子(北京)中田美佐(上海)運営井上山美広告早川明輝内藤史子大江雄也西川和男渡邊麻子デザイン岡崎高之池原琢朗題字長嶺憲子表紙写真佐渡多真子ミャンマーインドネシアインドヤダナ・トゥンラフマ・ウィジャヤンティ鶴山えりか?2015年1月号一歩先行くアジアのSC日系はテナント出店加速?2014年10月号酒にもプレミアム市場出現“アジアで増える「通」狙え”ご意見、ご感想をお寄せください。www.kanpasar.com