旅先で英語が通じるというのは大きい。北欧やベネルクスの国では裏通りのレストランや店でも、こちらが外国人とわかると頼まなくとも流ちょうな言葉で応対してくれるものだ。ゆえに苦労知らずで快適な旅を楽しめる。
一方、南欧ではその全く逆ということが多い。観光地でも英語が通じず、片言の現地語と身振り手振りでコミュニケーションを取る羽目に。疲れることもあるが、大抵の場合これが案外楽しい。よほどのトラブルに巻き込まれない限り、いかにも「見知らぬ土地にいる」気分を味わえるからだ。
それに、こういう苦労をしてこそ、旅の後に語学習得熱が盛り上がる。思えば自分がロシア語をものにした経緯もそうだった。もっとも、新しい所に行く度にしゃべりたい言葉が増えて困ってはいるが。(芬)








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