ロンドン地下鉄(LU)が8日午後6時(現地時間)、24時間ストに突入した。チケット売り場の閉鎖に抗議する運輸関係労働組合(RMT)や運輸事務職労働組合(TSSA)が、英紛争解決機関ACAS(助言あっせん仲裁サービス)の仲介で行っていた交渉が決裂したことを受け、最大4,000人の駅員が参加する。
これによりビクトリアとウォータールー&シティーの両線は全面的に閉鎖され、ピカデリー線はヒースロー空港の第4・5ターミナル駅行きがキャンセル。ディストリクト、サークル、ハマースミス&シティーの各線では間引き運転が行われる。
ロンドン中心部ゾーン1の地下鉄駅の大半が閉鎖されるほか、郊外でも運行が縮小される見通し。旧国鉄ナショナル・レールのサービスに影響はないが、ビクトリア、キングスクロス、ウォータールー、パディントン、ユーストン、バンク、ロンドンブリッジといった主要駅での地下鉄への乗り換えができなくなる。
ロンドン交通局(TfL)は大きな混乱につながるとして、ストの中止を要求。しかしRMTは900人近い人員削減により乗客の安全が脅かされている問題に対し、会社側が誠実な対応を示していないと反発している。[労務]
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