バイエル、モンサント買収で合意 4度目の提案で妥結=660億ドル

独製薬・化学大手バイエルは14日、米農業化学大手モンサントを買収することで合意したと発表した。提示額は1株当たり128ドル、総額約660億ドルと、3度目の引き上げで交渉がまとまった。取引が実現すれば、種子・農薬市場で世界シェアの4分の1以上を握る巨大企業が誕生する。

バイエルは5月、モンサントに620億ドルでの買収を打診。モンサント株1株当たり122ドルを現金で支払うとした。しかしモンサントがこれを拒否したため、7月に提示額を1株当たり125ドルに引き上げ、先には127.5ドルまで上乗せしていた。

最終的な提示額は、バイエルがモンサントに初めて買収を打診した5月10日の前日終値に44%のプレミアムを上乗せした水準。今年に入って最大のM&A(企業の合併・買収)案件で、現金での取引としては過去最大規模だ。

規制当局などの承認が得られずに買収が成立しなかった場合に支払う違約金は、当初の15億ドルから20億ドルに引き上げられた。取引完了は規制当局の承認を経て、来年末までの完了を見込む。

両社の農業事業を合わせた昨年の売上高は230億ドルに上る。統合後の本社は、種子・形質事業と北米事業が米ミズリー州セントルイスに、作物保護事業と作物科学事業が独南部モンハイム(Monheim)に置く。バイエルは、合併後4年目からEBITDA(利払い・税引き前・償却費控除前利益)ベースで年間約15億ドルのシナジー効果が見込めるとしている。

農業分野では近年、事業コストの削減に向けて業界再編が進んでいる。米化学大手ダウ・ケミカルは昨年12月、同業デュポンとの合併計画を発表。スイスの農業化学大手シンジェンタは今年2月、中国の化学大手、中国化工集団による430億ドルの買収提案を受け入れることで基本合意した。[M&A]


関連国・地域: ドイツスイスアジア米国
関連業種: 化学・石化農林・水産金融・保険政治

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