「2019年1月のEU離脱目指す」 12カ国とFTA締結へ=国際貿易相

リアム・フォックス国際貿易相は、2019年1月1日付での英国の欧州連合(EU)離脱を目指す方針を示した。EU離脱と同時に12カ国と自由貿易協定(FTA)を結ぶことを検討しており、既にカナダとの協議を開始したほか、オーストラリアも協定締結に意欲を示しているという。17日付サンデー・タイムズが伝えた。

同相は「2019年1月1日の離脱を目指し作業を進める」とした上で、「必要なら日程をさらに繰り上げる」と話した。このためには、EU条約の第50条に基づく正式な脱退通告を年内にも行う必要がある。欧州理事会への脱退通告から離脱交渉の完了までの期間は2年以内と定められている。メイ首相は先に、第50条の発動を来年前半まで先送りする方針を示していた。

フォックス国際貿易相は15日にカナダとの交渉を開始。「極めて実り多い協議だった」としている。また、オーストラリアのターンブル首相は16日、メイ首相との電話会談で、FTAをできるだけ早期に締結したいと語ったという。フォックス国際貿易相はまもなく米国を訪問する予定。

国際貿易相のポストは、英国のEU離脱に伴う通商交渉に向けメイ首相が新設し、離脱派の中心人物の1人であるフォックス氏を指名した。メイ首相は国民投票でEU残留を支持したが、首相就任に当たりブレグジットを成功させる決意を表明している。

■ブレグジット前に移民数制限も

デービッド・デービスEU離脱相は17日、スカイ・ニュースとのインタビューで、正式なEU離脱を待たずにEU域内からの移民数を制限する可能性を示唆した。

同相は「EU離脱前に居住権を獲得しようとして英国入りする移民が急増するようなら、対策として一定の期日までに入国した人々の権利だけを保護する方法もある」と話した。既に英国に住むEU市民の居住権を保護するかについては、他のEU加盟国に住む英国民に同様の権利が認められるかどうかによるとしている。

新設のEU離脱相のポストに就任したデービス氏は、かねてEU離脱を支持していた。なお、同じく離脱派だったボリス・ジョンソン外相は18日、初めてEU外相会議に出席するため訪問中のブリュッセルで「EUを離脱しても欧州を離れるわけでも、友人たちを見捨てるわけでもない」と強調した。[EU規制]


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